@IT「第2世代XMLデータベース誕生秘話(前編)」

@ITに、第2世代XMLデータベース「TX1」の記事がでていました。TX1はテラバイト級のデータを扱えて、RDBに負けない検索性能を実現しているとのことです。

http://www.atmarkit.co.jp/fdb/single/04_tx1/tx1_01.html


XMLデータベース・・・。苦労したなあ(回想中・・・)
結構前に、この記事でいうところの第1世代XMLデータベースをかなり本格的に業務で使いましたが、正直XPathが使えるファイルシステムぐらいに割り切ったほうがいいなあ、というのが実感でした。


当時苦労したことを振り返ってみると・・・

  • ディスクとメモリ食いすぎ(DOMで展開するから、確か実サイズの10倍ぐらい必要)
  • NT系だと1度に確保できるメモリサイズに制限があるから、すぐにあふれる
  • ロック粒度があらすぎ。
  • トランザクションを制御させてほしいなあ
  • DBサーバ何台もならべて負荷分散装置でクラスタするというのは、コストが・・・
  • 管理系とか運用系弱すぎ


・・・本当にやばいのは他にあったのですが、憂鬱になるのでこれぐらいで。


こんなに苦労したXMLDBが第2世代になって、どのぐらい進化したのかは結構興味深いところです。ただ当時のように、これからはXMLで全部データを保存するんだ〜、なーんていう風潮ではないのでRDBから乗り換えるほどのインパクトがあるのかは???ですね。


ちなみにXMLとしてデータを永続化すると非常に有効な部分もあります。
特にメリットを感じたのは、多くの種類の帳票データを保存しなければならないときでした。大抵帳票は増えるのでRDBだと結構きついのですが、XMLだとプログラムの修正は一切なしで帳票追加に対応できます。

これはスキーマを固定しなくてもよいことによるメリットですが、逆を言えばスキーマによる構造の保証がないとも言えます。データが全部ちゃんとした構造で入っているとは限らないわけです。


期待はしつつも、どうも否定的になってしまいます。