My Job Went To India(★★★★★)

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

良い本でした。最近凹み気味だったのですが、良い意味(だと思いたい)で割り切ることができました。アーキテクトとか、プロジェクトマネージャとかスキルの幅を制限するようなキャリアパスは、一旦忘れてしまって、「システム」という観点からもう一度考えなおして見たいと思いました。



  • ソフトウェア開発はビジネス。企業が自分を雇うのは利益を上げるためで、別に私の自己実現のためでもないし、好きだからでもない。
  • 自分は企業が利益を上げるための「製品」に過ぎず、価値のない「製品」は買わない権利がある(もちろん売らない権利もある)。だから雇用契約を続けてもらうには僕が企業が利益を上げるためのビジネス的な価値があることを理解してもらわなければならない。
  • ビジネスとIT、プラットフォームの垣根を越えた万能スキルをもった人はめったにいない。オフショア開発では必ずそういったスキルを持った人が必要になる。
  • 他に何もしらないことがスペシャリストなんじゃない。ある分野についての権威であることをスペシャリストという。
  • 業績の評価は他者によって主観的に行われる。客観的な評価なんてありえない。また何かすごいことをしても誰もそれを知らなければ何もしなかったのと同じ。きちんと評価してもらいたければ、自分の業績とそれによって得たビジネス上の利益を「認識」してもらわなければならない。